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鍼灸

はりきゅうを知ろう!その4

エビデンス(根拠)を求められる西洋医学一辺倒の日本ではまだまだ認められていない鍼灸治療ですが

徐々にその効果が国際的に認められて来ています。

WHO(世界保健機構)では下記の疾患に対して鍼灸治療で効果があるとすでに認定されています

分類 疾患名
運動器系疾患 関節炎、リウマチ、頚肩腕症候群、五十肩、腱鞘炎、腰痛、外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
神経系疾患 神経痛、神経麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、自律神経失調症、頭痛、めまい、不眠、神経症、ノイローゼ、ヒステリー
消化器系疾患 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘) 、胆嚢炎、肝機能障害、肝炎、胃十二指腸潰瘍、痔疾
呼吸器疾患 気管支炎、喘息、風邪および予防
循環器系疾患 心臓神経症、動脈硬化症、高血圧低血圧症、動悸、息切れ
代謝内分泌系疾患 バセドウ氏病、糖尿病、痛風、脚気、貧血生殖・泌尿器系疾患、膀胱炎、尿道炎、性機能障害、尿閉、腎炎、前立腺肥大、陰萎
婦人科疾患 更年期障害、乳腺炎、白帯下、生理痛、月経不順、冷え性、血の道、不妊
小児科疾患 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)、小児喘息、アレルギー性湿疹、耳下腺炎、夜尿症、虚弱体質の改善
眼科疾患 眼精疲労、仮性近視、結膜炎、疲れ目、かすみ目、ものもらい
耳鼻咽喉科疾患 中耳炎、耳鳴、難聴、メニエル氏病、鼻出血、鼻炎、蓄膿(ちくのう)、咽喉頭炎、扁桃炎(へんとう炎)

世界で認められつつあるはり・きゅうを日本ではあまり知られていないのが残念ですが、少しづつ広めていきたいと思います。

はりきゅうを知ろう!その3

きゅう

お灸はもぐさ(艾)と呼ばれる、ヨモギの葉の裏にある繊毛を精製したものを使用される。西洋語にもmoxaとして取り入れられています。

 

もぐさは、夏(5~8月)に、よく生育したヨモギの葉を採集し、臼で搗(つ)き、篩にかけ、陰干しする工程を繰り返して作られる。点灸用に使用される不純物のない繊毛だけのもぐさを作るには、多くの手間暇がかかるため、結構高いんです。高級品ほど、点火しやすく、火力が穏やかで、半米粒大のもぐさでは、皮膚の上で直接点火しても、心地よい熱さを感じるほどです。

もぐさの成分

もぐさの主成分としては毛茸(葉裏の白い糸、T字形をしているのでT字毛とも呼ばれる)と線毛(芳香成分として精油(テルペン、シネオール、ツヨン、コリン、アデニン)、タール)、11%の水分、67%の線維と11%のたんぱく質などの有機物、4~5%の類脂質(脂肪)、4~6%の無機塩類(灰分)、ビタミンB、ビタミンCなどです。

水分が多く、灰分、不純物が少ないもぐさ(国産高級もぐさは3~4%)が一番良いとされています。

不純物の混じっている安価なもぐさは、隔物灸(温灸)などに用いられます。

良質もぐさと粗悪もぐさの違い
良質もぐさ 粗悪もぐさ
古く芳香が高い 新しく青臭い
淡黄白色 黒褐色
手触りが良く柔かい 手触りが悪く固い
繊維が細かく密 繊維が悪く粗
夾雑物が少ない 夾雑物が多い
よく乾燥している 湿気を帯びている
点火しやすく途中で消えない 点火しにくく途中で消えやすい
煙と灰が少ない 煙と灰が多い
熱は緩和で心地よい 熱は急激で耐え難い

もぐさの用途と種類

灸用

もぐさはその精製の度合いによって、点灸用・灸頭鍼用、温灸用の区別があり、また現在では、せんねん灸など、様々な「もぐさ加工品」が売り出されています。

  • 点灸用
『散りもぐさ』と呼ばれる米粒大または半米粒大にちぎり、つぼ上 に乗せ、点火するためのもぐさで、精製度合いが高いため非常に高価で、鍼灸師向けの卸売価格でも1gあたり何百円もするものもあります。家庭用には、2g ほどを袋詰めにした『ばらもぐさ』と、1回分ずつを切ってそろえてある『切りもぐさ』があります。美しい淡黄色で香りがよく、手触りもなめらかで、点火しやす く、切りもぐさは燃えると大切艾が130度、中切艾(米粒大)が100度、小切艾(小麦大)が60度ぐらいになります。
 
  • 灸頭鍼用
はりの頭(鍼柄)にもぐさをのせてはりと灸のダブルの効果が期待できる灸頭鍼のためのもぐさ。
 
  • 温灸用
皮膚ともぐさの間に、しょうが・にんにく・みそ・塩などをおいてお灸をすえる温灸(隔物灸)のためのもぐさ。緑色を帯びた灰色で手触りはざらざらし、ほし草のような青臭いにおいがある。
その他の用途

朱油を含ませ朱肉の印池としても用いられる。

雑学

伊吹もぐさ

百人一首の51番目にある、藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)の歌、「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 萌ゆる思ひを」から、滋賀県の伊吹山がもぐさ原料ヨモギの特産地(製品もぐさを80%生産)と思われているが、滋賀県ではもぐさ用ヨモギはほとんど作られておらず、新潟県、富山県など、もぐさ原料のヨモギは北陸産が多い。また、この「伊吹山」は、滋賀県ではなく、栃木県栃木市にある小さな山だという説もある。もぐさの商標には、お釜のマークの「釜屋」が有名だが、これを名乗る業者は数社ある。

もぐさが施灸を目的に作られた小塊を艾炷(主に円錐形・円柱形)という。

はり・きゅうを知ろう!その2

はりって聞くと、どんな針を想像しますか?

やはり注射針やまち針、画鋲の針などでしょうか?

どれも針先が太くて痛そうですよね・・・

特に注射針は採血などで経験されて想像しやすいと思います。

実際、鍼灸の経験のない患者さまに聞くと真っ先に想像するのが注射針って方が多いです

 

ですが鍼灸に使うハリは想像したほど痛くないですよ!

なぜなら、採血などで使う注射針は血を採らなければなりませんので
大きさが0.7mm〜0.9mmと大きく、どうしても痛みが出やすくなってしまいす。

それに比べ鍼灸のハリは細いもので0.12mm、一番太いハリでも0.30mmと
注射針に比べて半分以下の細さになりますのであまり痛みを感じることはありません

 

鍼の種類

私たち鍼灸師が使う鍼には20131029114257.jpgいろいろあり、その中でも当院が使用している鍼を紹介したいと思います。

 

当院の使用する鍼は滅菌されている使い捨ての鍼を使ってます。
右の写真の鍼はセイリン製の刺すタイプの鍼で、左から順に鍼の太さが太くなってます。

 

左から順に
 

0.2番鍼(グリーン)・・・美容鍼用の鍼で、この中で一番細い鍼になり顔などデリケートな部分に刺します。
1番鍼(レッド)・・・全身どの部分でも刺せる鍼ですが、通常使う鍼に比べて細くなっていますので、
           初めて鍼をされる方や、女性の方によく使います。
3番鍼(ブルー)・・・手先・足先・顔以外の部分に刺す鍼です。鍼に慣れてきたら大体こちらの鍼を                 使用します。
5番鍼(パープル)・・・主に臀部(お尻)に刺す鍼です。強い刺激を好む方はこの鍼で背中や腰にも                 刺しますが、基本あまり使いません。

 

20131029173441.jpg上記の鍼は刺す鍼ですが、これから紹介するのは刺さない鍼です。
小児や年配の方を中心に使う鍼ですが、鍼が苦手な若い女性の方にも使います。
 

左から順に

ローラー鍼・・・ころころ転がして刺激を皮膚に与えます。美顔用のローラーの元がこれになります。

ホーキ鍼・・・ホーキを掃くように皮膚を刺激します。

員利鍼(ていりしん)・・・丸い部分で擦るように皮膚を刺激したり、先が少し尖っているのでそこでツボを刺激したりします。

いちょう鍼・・・扇状の部分で擦るように皮膚を刺激したり尖っている所でツボを刺激したりします。

 

 

20139313422.jpg

以下の3つは認知症予防用に使っている刺さない鍼です。

松葉鍼・・・柄の部分などで皮膚を刺激します。

プチローラー・・・ローラー鍼のミニ版です。小さい分小回りがきくので使いやすいです。

員利太鍼・・・員利鍼より太いのであたりがやわらかい刺激になります。

 

 

 

 

 

最後はパイオネックスです。

これは真ん中の部分に細く小さく短い鍼があり、右側の写真のように貼っておくタイプの鍼になります。

一応鍼を刺すのですが、細く小さいので全くと言っていいほど痛みを感じないので鍼が苦手な方でも「これなら大丈夫」と言わしめる程です。

 

 

今回紹介した鍼だけでもいろいろな種類があるというのが分かって頂けたと思います。

興味をもった方はぜひ、当院かお近くの鍼灸院に行って受けてみてください!

はり・きゅうを知ろう!その1

鍼灸とは

・身体に、はりやきゅうを用いた物理的刺激を与えることで起こる身体の反応(反射)を用いることで多様な疾病

への治療的な介入や健康増進を可能とする医療技術であり、日本では「医師」の他に国家資格である「はり師」

「きゅう師」がこれを行えます。世界的にも有用な医療技術として認識されて活用されるようになり、

これを受ける形で、世界保健機関(WHO)は、1999年に鍼治療の基礎教育と安全性に関するガイドラインを

提示しました。

 

日本と鍼灸の歴史

・鍼灸は中国を中心に東アジア各地で古くから行われている医療技法の一つで、日本には遣隋使や遣唐使

(600~700年頃)の伝来と共に本格的なテキストと技術の伝来がなされたと言われているが、

日本書記の允恭天皇記中にも鍼灸に関連する記述が見られ、民間レベルでの技術の伝播は、

さらに時代を遡るものと考えられています。


江戸時代に入った頃から鍼灸は大きく変わり、日本独自の技法と技術体系を確立し目覚しい発達をしました。

例えば、生薬方は「漢方」として日本独自のものとして発達し、鍼灸も「鍼管(ストロー状の外筒で中に細い鍼を

入れるもの)」の発明による鍼の細径化とそれに伴う手技の変化と体系化が成し遂げられた。

日本産の生薬方である「漢方」と、日本産の鍼管を用いた鍼灸を併せたものが、従来「東洋医学」と呼ばれ、

第二次世界大戦後、共産中国において国策として成立した「中医学」と区別されてきた経緯があります。

 

 

 

とまぁ鍼灸について少し書きましたが、ここまでをサクッとまとめると

鍼灸は世界が認める技術であり、日本での歴史は奈良時代ごろから伝来し、日々研鑽を積み、江戸時代には日本独自の技術体系を確立し今の鍼灸があるということ。

はりきゅうを知ってもらう為にちょいちょいこういう事も書いていきたいと思います。

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