2013年10月
はり・きゅうを知ろう!その2
鍼
はりって聞くと、どんな針を想像しますか?
やはり注射針やまち針、画鋲の針などでしょうか?
どれも針先が太くて痛そうですよね・・・
特に注射針は採血などで経験されて想像しやすいと思います。
実際、鍼灸の経験のない患者さまに聞くと真っ先に想像するのが注射針って方が多いです。
ですが鍼灸に使うハリは想像したほど痛くないですよ!
なぜなら、採血などで使う注射針は血を採らなければなりませんので
大きさが0.7mm〜0.9mmと大きく、どうしても痛みが出やすくなってしまいす。
それに比べ鍼灸のハリは細いもので0.12mm、一番太いハリでも0.30mmと
注射針に比べて半分以下の細さになりますのであまり痛みを感じることはありません。
鍼の種類
私たち鍼灸師が使う鍼にはいろいろあり、その中でも当院が使用している鍼を紹介したいと思います。
当院の使用する鍼は滅菌されている使い捨ての鍼を使ってます。
右の写真の鍼はセイリン製の刺すタイプの鍼で、左から順に鍼の太さが太くなってます。
左から順に
0.2番鍼(グリーン)・・・美容鍼用の鍼で、この中で一番細い鍼になり顔などデリケートな部分に刺します。
1番鍼(レッド)・・・全身どの部分でも刺せる鍼ですが、通常使う鍼に比べて細くなっていますので、
初めて鍼をされる方や、女性の方によく使います。
3番鍼(ブルー)・・・手先・足先・顔以外の部分に刺す鍼です。鍼に慣れてきたら大体こちらの鍼を 使用します。
5番鍼(パープル)・・・主に臀部(お尻)に刺す鍼です。強い刺激を好む方はこの鍼で背中や腰にも 刺しますが、基本あまり使いません。
上記の鍼は刺す鍼ですが、これから紹介するのは刺さない鍼です。
小児や年配の方を中心に使う鍼ですが、鍼が苦手な若い女性の方にも使います。
左から順に
ローラー鍼・・・ころころ転がして刺激を皮膚に与えます。美顔用のローラーの元がこれになります。
ホーキ鍼・・・ホーキを掃くように皮膚を刺激します。
員利鍼(ていりしん)・・・丸い部分で擦るように皮膚を刺激したり、先が少し尖っているのでそこでツボを刺激したりします。
いちょう鍼・・・扇状の部分で擦るように皮膚を刺激したり尖っている所でツボを刺激したりします。

以下の3つは認知症予防用に使っている刺さない鍼です。
松葉鍼・・・柄の部分などで皮膚を刺激します。
プチローラー・・・ローラー鍼のミニ版です。小さい分小回りがきくので使いやすいです。
員利太鍼・・・員利鍼より太いのであたりがやわらかい刺激になります。
最後はパイオネックスです。
これは真ん中の部分に細く小さく短い鍼があり、右側の写真のように貼っておくタイプの鍼になります。
一応鍼を刺すのですが、細く小さいので全くと言っていいほど痛みを感じないので鍼が苦手な方でも「これなら大丈夫」と言わしめる程です。
今回紹介した鍼だけでもいろいろな種類があるというのが分かって頂けたと思います。
興味をもった方はぜひ、当院かお近くの鍼灸院に行って受けてみてください!